インド・ラジャスタンの風
★出発準備編★
『インドでわしは考えられない』
椎名誠の本に『インドでわしも考えた』というのがある。インドに行く前に、読んだ。
インドから帰ってきて、あのタイトル『インドでわしも考えた』というのはどう考えても正しくない、と思った。
理由は簡単である。インドを旅行しているときに考える暇などない、特にインド初体験で2週間位などという旅行で考える暇などまったくない。という個人的経験に基づいての感想である。
人も牛も動物もごったになった、あのなんでもありーのインドでは、その場の状況に対応して生きていくだけで、大事業である。ゆっくり瞑想して、人生を考えるもんね、なんて余裕は微塵も生まれない。
と思っていたら、別の本(『あやしい探検隊、アフリカ乱入記』)で椎名誠が書いているのを読んで安心した。
この本ももちろんあやしい旅行記であるが、椎名氏率いる「あやしい探検隊」がアフリカ乱入前にボンベイで一泊するくだりがある。ここで、いみじくも椎名氏自身が書いているのである。
(抜粋)
「インドは1983年に行った。そのときは3人の旅だった。。。。の3人でインドをあわただしくひと回りし、その旅の記録を本にした。タイトルは『インドでわしも考えた』であった。
実際に考えたのは旅から帰ってきてで、インドを旅している間はほとんど何も考えず、インドの熱風熱気にふかれて乾燥ナマコのようにふらふらし、いたるところでアジアジ死に辛カレー料理にのど胃袋周辺をただれさせ、熱気と辛さでほとんどものを考える余裕などなかったのである。」
これでわたしも安心したのであった?!
『駱駝の股引?』
「駱駝に乗りに行くんだ」といったら、「え、駱駝のももひき履くんですか」といった輩がいた。
で、井戸端会議は突然、「崇高な耐久力抜群輸送機関専用動物駱駝」から、「ワイドショー的寒冷期中高年保温着衣類のらくだの下着が今年の流行!」へと話題が移行してしまい、結果的に「まつおか、らくだのももひきをはいて歩くの図を想像する」
という爆笑ネタとなったのである。
こうして私は、「駱駝に乗るんだもんね、めざせインドでキャメルサファリの旅!約14日間!+シナイ山にも登るぞ!12日間へと送りだされたのであった。
いざ出発!
★★★
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