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Iceland / Greenland | |
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Part 2 Those Horses
HeklaHestler ヘクラ火山の馬 | |||||||||||||||||||
HeklaHestler =ヘクラ火山の馬、というのが、このツアーエージェントの名前。JonとNicoleのネーミングだ。単純明快。気分爽快でいざ出発!? Day 1: Prepare for the tour at the farm Austvadsholt. Before lunch course is set through meadows and lava fields, alongside Ranga River, passing the historical lava sheep-fold Landrettir and the last farms before the highlands. Overnight in a new lodge at Merkihvoll which is close to the river. 4-5 hours riding.
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Mt. Hekla - Landmannahellir | |||||||||||||||||||
自由になった馬の群れをみていると、それぞれの馬の行動から、それぞれの馬の性格が読み取れて面白い。すぐに道草を食おうと、おいしそうな草のところに駆け寄って、追いかけるこちらが来るまで、じっくり草を食べるやつ。先頭を行きたがるやつ。大きな道ではなく、すぐに横道を行きたがるやつ。おとなしく群れについていくやつ。 ヘクラ山を過ぎると、少し山も穏やかになって、斜面には緑の草、上のほうに白い羊が小さなドットとして識別できるようになってくる。まわりの景色と、前を行く馬とを眺めながら、起伏のある道行きを大いに楽しんだ。
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Landmannahellir - Landmanalaugar | |||||||||||||||||||
Day 3: In the morning, ride through the Domadal Valley and alongside the magnificent lake Frostastadavatn, to Landmannalaugar - a beautiful setting of old craters, glaciers and colorful mountains. The afternoon will be at the client's leisure for exploring the surroundings or bathing in the natural open-air hot-water pool. Overnight in the mountain hut at Landmannalaugar. 朝、昨夜は雨がちだった空は、なんとか雲間から光が漏れてくるようになっていた。 今日は、トレッキングルートの出発点になっているLandmanalaugarに向かう。ハイランドを通って。 途中休憩したところは、そんなカルデラの湖のほとり。羊が白い点となって急斜面の上のほうに見えている。かつて、ここは過酷な試練の場だった。ハイランドに一人入り、生き延びること。標高500m〜600m、それでも北極圏に近いこの地では、夏でもせいぜい10度程度にしか気温があがらない。ましてや冬の寒さは尋常ではない。住むところも自分で設えなければならない。暖をとる手段、なんといっても食料の調達が大変だ。羊やヤギを仕留めるか、湖の魚を採るか。それでも生き延びてハイランドから降りてきた男を、みなは敬意をもって対応したという。
湖の中に小さな島、20m四方くらいの、が浮かんでいる。そこに昔、1人のHermitが住んでいたという。湖に魚を放ち、それを捕らえて食料としていたそうだ。なにを思ってそんなところに住むようになったのか。なにを考えて日々をすごしていたのか。
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Landmanalauger - Back to Landmannahellir | |||||||||||||||||||
Day 4: The morning is spent in further exploration of the area with a return to Landmannahellir via another route - a wild track previously known only to farmers. Traverse superb explosive craters such as Ljotipollur and Hnausapollur, then ride across expansive and unusual landscapes and by beautiful lakes. It will take approximately four hours to reach the mountain hut. 朝風呂にでかける。さすがにトレッカーは出発しているので、入っている人はほとんどいない。究極の贅沢。川底からふつふつと温水のバブルがあがってくる。
高所恐怖症は、高さだけでなく、落ちることへの恐怖なのだ、と再認識しつつ、どうするんだあ、これ、と思っている間もなく、先行する馬を追うように、馬達は、羊たちを蹴散らしながら、でこぼこぐにゃぐにゃ道を駆けてゆく。こちらは、揺れる馬の背の上でしがみつきつつ祈るばかりだ。スリリングな体験はあっという間に完了して、馬達は、さらにスピードアップして、ゴールを目指す。フリーの馬達と群れて走るのは爽快。風を気って、一気にコーナーを曲がると、キャンプ地到着だ!
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キャンプ地では、Nicoleと姪っ子、彼女のボーイフレンドが待っていた。姪っ子たちはフランスからバカンスにやってきて、一緒に乗馬する予定だったとか。が、彼女の妊娠がバカンス出発前に発覚。当然馬には乗れず、明日から車で搬送を手伝ってくれることになった。人数も増えて、その晩のごはんは言語も入り乱れてにぎやか。中ににぎやかさに比例するかのように、外はかなりの強風で小屋ごと大きく揺れることも。窓から外を見ると、馬たちは飼葉をもらって夕飯を済ませ、一箇所に固まってひたすら風除けである。 その晩、風はさらに強まった。皆が寝静まったころ、ふと気が付くと、暗闇にヘッドライトが光った。なんで今頃車が?といぶかっていると、その車は、馬の囲いの方へ動いていく。それは、Jonが風上に車を止めて、馬達の風除けにするためだったのだ。音もなく戻ってきたJonはベットにすっともぐりこんでいた。 夜更け、気配がして目が覚めた。風は相変わらずびゅーびゅーと吹いている。窓明かりで目をこらしてみたが、当然のごとく誰もいない。以前、ナバホのトレッキングツアーにいったときも荒野のテントで夜営しているときに、妙な気配を感じて眠れなかったことがあった。次の日、私の乗っていた馬が事故にあった。あの晩も風の強い夜だった。人は荒野にでると、感覚が研ぎ澄まされるのだろうか?その気配は、なんだかひどく友好的で、怖い感じはしなかったのので、そのまま眠りに戻っていった。 |
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Farewell to the Highland | |||||||||||||||||||
Day 5: Ride through the highlands, crossing lava fields, toward Mt. Valafell to the Afangagil Valley, a special place where farmers get together in September for the "Rettir", after the sheep have been collected. Overnight in an old shepherd's hut.
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Going Home Farm | |||||||||||||||||||
Day 6: Depart from Afangagil early in the morning for the return to the farm. Ride across deserts of ash, passing through the 1970 lava flow. Then on through farmland and across the Ranga River toward home. This is a long day with six to eight hours in the saddle. 空が低い。雲が垂れ込めて、小雨が降っている。馬達は今日で帰れることを知っている。 これまで乗ってきた馬ではなく、別の馬をトライすることに。Trotがスムーズで揺れないやつだ。距離を稼がなければならないときに、Bumpyな馬だとかなりきつい。昨日馬の腹帯を締めるときに、背中が攣ったこともあり、大事をとる。 Farmlandに降りるまでは、溶岩の黒い砂地を抜けなければならない。途中からしだいに雨が強くなってきた。アイスランドの雨は縦にふらない。横からも斜めからも容赦なく降ってくる。まるで雲のなかで四方からシャワーをかけられているようだ。ここでは傘をさして歩いている人はいない。風が強く、雨のなかでさしてもほとんど役に立たないからだ。レインコートをしっかり着込み、顔にたたきつけてくる雨を耐えて、ひたすら進む。馬もけして走り安い天候ではないはず。だが、タフに黙々と1列になって前に進んでいく。途中大きな滝のところで一休み。行きにみたときより、水量ががぜん増えている。その後しばらくは道沿いに進む。次第に高度がさがってくると、雨もやみ、晴れ間がみえてくるようになった。 今日は、引き馬をせずに進んでいる。さっきまで、乗り手のいない馬達も雨のなかではおとなしく一列に進んでいたが、砂地を過ぎ、道脇に草が生えてくるようになると、さっそく道草がはじまった。後ろから、脇にそれた輩を追い立てながら、進んでいく。これが結構楽しい。晴れてきたこともあるのだろうが、馬と駆け引きしながらも、ずるがしこい馬達をまとめて一緒に走っていくだけで、だんだん愉快な気分になってくる。 お昼を食べ、Farmlandに入ってくると、馬達が加速しはじめた。ところどころに柵があるので、どんなに先を急いでも、こちらが追いつくことはできるのだが、アップダウンもあるところを、ギャロップでずんずん行こうとする。自分の家が近づくと、道草も食わずに一目散だ。 ようやく最後のゲートをあけて、帰宅。空はすっかり晴れわたっていた。
Farmに到着すると、デンマーク人の彼女は、すぐにレイキャビックに戻っていった。次の日の朝の飛行機で帰国するために。残された2人は、のんびりした午後を過ごす。隣の農場の夫婦が、2頭の馬に乗って颯爽と登場、ゲートをあけて牧草地の向うに消えたかと思ったら、しばらくして、放牧していた馬を集めて戻ってきた。色とりどりの馬が20頭あまり、緑の絨毯の上を駆けてくる。豊かな恵みを感じさせる光景だった。
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※あのLandmanalaugarのバスは、かつてKefravik空港の側に駐屯していた米軍のお下がりバスだという。 |
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★★★
Itinerary |
Date
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Destination | |
8/19
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Mon
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Hella -> |
8/20
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Tue
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-> Landmannahellir |
8/21
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Wed
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Landmannahellir-> Landmannalauger |
8/22
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Thu
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Landmannalauger -> Landmannahellir |
8/23
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Fri
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Landmannahellir -> |
8/24
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Sat
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-> Hella |
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